2009年2月

二度目のたまご日記(2009年2月〜)

yousight

妊娠がわかった

1月の末近くに妊娠がわかりました。
計算上、妊娠しているはずがないと思っていたのに、
出来るときはひょっこり出来るものです。  (そういう人は多いらしいね)

推薦入試はやれた

さて。
私は入試の係なのです。
だからこそ、3学期に入ってからの妊娠は避けたかった。
人手が足りなくなるのは目に見えている。
とりあえず1月末の推薦入試はやれた。
ちょっとつわりは始まっていたが、前回のようにすぐ激しく吐くわけではなく、
空腹時に泡や胃液を少量吐く程度。

だからといって食べれば吐き気が治まるわけでもないので、
「食べつわり」とも違うらしい。
快適に吐くためには、トイレをきれいにしておかないと・・・


この先どうなるのかわからないのが、つわり。
何を食べればいいのかわからないのが、つわり。
何を食べたいのかよくわからないのが、つわり。
この科学の世の中で、原因も治療法もないなんて、あんまりです。


病院で、「胃薬飲んでも良いですか?」と聞いたけど、
つわりは胃腸病とは違うので、関係ないとのこと。
以前、おなかに来る風邪でひどい嘔吐があったとき、
「ナウゼリン」という吐き気止めの薬が良く効いたのだけども、
これは妊婦の使用不可だと・・・・


3歳児を育てていると、食べさせなくてはならないし、
同じテーブルについて同じものを食べないと、娘は納得せず、食が進まない。
だから食べるは食べるのである。
今のところ、スーパーのお総菜売り場にも立ち寄れる。

この程度のつわりで済むのなら、まあ楽勝かなあと。

休職、自宅安静

このまま勤務できるかと思っていたら、出血した。
病院に行ったら、切迫流産とのこと。
前回もあったことで、切迫流産でも安静にさえ出来れば、特に問題なく出産できることはわかっている。

安静・・・
3歳児を抱えて安静・・・
仕事をしながら安静・・・

仕事をしながらの安静はまず無理なので、休職することになった。
ドクターに「2週間くらいで良いでしょうか?」と聞いたら、
「つわりがこのあと来るわよ。  前回どうだったっけ?」
「前回は入院しました」
「じゃあ無理よ〜〜  もし軽くなったとしても、仕事するなんて無理よ〜!」

つわりの程度は毎回違うものですが、
一般に、前回ものすごく重かった人が、次回はつわりがまるで起きないなんてことは、ないようです。
それなりの重さは、覚悟しなくてはならないらしい。

「4週間の休職を要す」と書かれました。
これも今は、いわゆる診断書ではなく、(もっと長期なら診断書を書くけど)
母子手帳の最終ページに入っている「母性健康管理指導事項連絡カード」の書式を使います。
4週間までの休職なら、このカードで診断書同様に扱われます。

日中は娘を保育園に預け、私はひたすら安静にする生活です。

が、しかし、この日、病院から帰ってとりあえず安静に・・・  し始めたら、保育園から電話。
熱が出たと・・・
そうして、娘と並んで安静に。
つわりがあっても小児科に。
だから小児科は、空いてて近いところが一番。(なのか?)

理解ある娘・・・

娘は弟か妹が出来るということを知り、とても喜んでいる。
おなかの中の子どもに、仮の名前を付けている。
「りんこちゃん」と呼んでいる。   娘は保育園で持ち物に「リンゴマーク」をつけてもらっているが、そこから作った名前。

私の体調が悪いのもすぐに理解し、
「おかあさん、ゴロンしてなよ」
「おかあさん、なおれなおれ〜」
などと言ってくれる。

ただし、リビングと離れた寝室でゴロンしていると、
しばらくは1人遊びしているが、涙目で寝室に来て、
「ひとりにされると、さびしいのよお〜」と訴える。

我慢させすぎてはいけないですね。

娘の解釈による「つわりの原因」

娘によると、
「りんこちゃんが、おかあさんのおなかのなかであばれるから、おかあさんはぐあいがわるくなっちゃうの」
だそうです。

この説を、保育園の先生や他のお母さんたちにも披露しています。
「りんこちゃん、おとなしくしてなさい!」
と、おなかに向かって説教しています。

保育園のおかげです

最初の数日は熱で休んだものの、娘は元気に毎日保育園に通いました。
本当に助かりました。

もしも娘が未就園だったら、私は安静が保てなかったし、三食作らなくてはならないし。
ぐったりする私と家の中に引きこもる1ヶ月間・・・
なんて、どれだけ娘に悪影響があったかわかりません。(意外と大丈夫なのかもしれないけど)

夫は土曜日も仕事のことが多く、(日曜日は夫が娘を連れだして昼食を済ませ、遊んできてくれましたが)
だからといって私は娘と公園で遊ぶほど元気ではなく、車で外出も厳しい。
駅前の大型スーパーに行き、
中に入っている「ミスタードーナツ」でお昼を食べて(こんなもので済ましてはいけないのだが)
帰宅、昼寝というのが定番になりました。

不思議ですが、ミスドのポンデリングだけは普通に食べられたのです。
クリーム入りとか、いわゆるお菓子コーナーのドーナツはダメなのに。

ご飯の炊けるにおいや味噌のにおいがダメになり、
ごはんはサトウのごはん。みそ汁はインスタント。
ホームベーカリーでパンを焼くにおいもダメで、パンは購入。
おかずはインスタント多用。
ああ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もうしょうがないですね。食べられるものがあるだけ、前回よりマシ。
前回は1ヶ月で10キロ落ちましたが、今回は3キロで済んでますから。

母子手帳をもらえた

休職して3週目に母子手帳をもらえました。
ということは、出産できる見込みがたったということかな。

母子手帳の内容は少し改訂されてました。
食事バランスガイド(妊婦向け)が載ってました。
しかしこの半分も食べてません。仕方ないけど。
葉酸について詳しく書いてありました。
「妊娠中毒症」ではなく、「妊婦高血圧症候群」に改められ、
むくみよりも血圧やタンパク尿への警戒が強まっています。

おまけに「マタニティ・マーク」のキーホルダーもついてきました。
ちょっと前までは、マタニティ雑誌を買わないと入手できない状態でしたが。

そして、妊婦検診費用の負担軽減が進んでいました。
これは都道府県によって違うのだけど。
妊婦検診は、標準で妊娠中に14回あります。(私は初期にいろいろ起きてるのでもっと多い)
検診は1回3000円くらいはかかります。
14回というと、結構な負担。
これを嫌い、全く検診を受けないまま臨月を迎え、産むときに救急車で運ばれ、
でもリスクや持病もわからないので現場は非常に困る・・・・  というケースがあるとのこと。

東京都では、以前から2回分の無料券がついていました。
これが2年ほど前から5回分になっています。
2009年4月からは14回分つくそうです。
今のところ私の手元には、5回分の無料券しかありませんが、4月になったら残り9回分をもらいに行きます。

ただし、14回の他にもお金はかかります。
初診時はまだ母子手帳がないからかかるし、
オプション的な検査もいろいろありますから。

出産育児一時金も38万円に増額しました。
以前は35万円でしたから。
増加の3万円は、新たに保険(産科医療保障制度)をかけるためです。
一応、費用の安い病院を選べば、入院費はほぼ全額戻るということになります。

でも出産育児一時金が戻るのは一般に産後ですし、「先立つもの」がないと出産できない。
やはりまとまったお金を用意できないと、出産が難しい状況だとか、
「妊娠は病気ではないから自己負担が基本」という国の方針を改める必要はあると思うのです。

復帰

4週間の休職が明けて、復帰しました。
いきなり午前中4コマの授業。
教室はステージのようなものなので、意外とちゃんと出来ました。
生徒も理解しているし・・・
でも、楽屋(職員室)に戻ると吐き気が。
帰宅後は何度も吐きました。

有休がだいぶ残っているので、授業のない日は休ませてもらうことにしました。

ありがとう

3ヶ月目の検診に行ったら、初めて胎児の心音を聞くことが出来ました。
とても元気でした。
電車の音に似ている。

超音波で写真を撮ったら、もう手足や胴体、頭といった人の形が出来ていました。

市内の神社は梅が満開。
娘はこの日、保育園の散歩の時間に神社まで行って梅を見て、
「おかあさんがよくなりますように」と、手を合わせてお願いしてきてくれたそうです。

どうもありがとう。
きっとよくなるから。

娘だけのお母さんでいられる日も、あと半年ちょっと。