13 ドイツの交通

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ミュンヘン中央駅。
大きな町の中央駅は、路線の「どん詰まり」になっていて、
始点でもあり終点でもある。
国際列車も走っていて、行き先に外国の名前が書いてあるのに驚き。

さすが、ヨーロッパは地続きだ。


観光地には「輪タク」が走っていました。東南アジア名物だと思っていたら・・・

ミュンヘン中央駅のパン・お総菜・飲み物などを売る店。

大きな駅には、(日本でもそうだけど)コンビニのようなもの、スーパー、本屋、レストランなんかが入っている。
ドイツのほとんどのお店が、土曜の午後や日曜は閉まっている(デパートも)けど、
駅のお店だけは開いている。しかも遅くまで開いている。


駅にあった、切符の自動販売機。
路線のエリアごとに料金が決まっていて、路線図を見なくてはわからない。
旅行者は、見てもわからない。わかりにくい・・・
しかし、ドイツの鉄道には「改札」というものがなく、(検札はときどきある)
ただ乗りしようと思えば簡単に出来てしまう。
私たちは、観光客用フリーパスを使っていた。

どの駅も、こういうデザインの立て看板(かなり大きい)で案内は出ている。

日本と違ってわかりにくいのは、その駅の名前の他に、次の駅の表示は出してくれていないところ。これは地上の電車・地下鉄・市電・バス、どれも同じ。
終点の駅名をわかっていないと、正しい方向の電車には乗れない。
旅行者および、ドイツ人でもお上りさんは困ってしまうのだ。

ただ、路線図を眺めていると、地元の人が必ず(ドイツ語だけど)
「どこに行きたいのか? そこに行くにはこのホームではなく向かい側の、何番というのに乗るのだ」 などと親切に教えてくれる。

「パーク&ライド」というのが流行っていて(環境問題対策)
大きな駅の近くには、駐車場が付いていた。
駅の近くまで車で来て、目的地まで電車で行く。渋滞緩和、ガソリン節約。

自転車で駅構内に入り、そのまま電車に乗ることも出来る。
そういう人は大勢いた。
駅の中はエスカレーターが付いているので、ラクにホームにあがれるし、
電車も2等車(普通の車両。1等車はグリーン車に相当)ならば、1車両に付き2台まで自転車を持ち込める。
東ベルリン駅から電車でフランクフルト駅まで移動するとき、ホームに自転車を持ち込んだ若い女性がいて、
「ベルリンの自宅から自転車で来て、フランクフルト市内も自転車で観光するんだ」と言っていた。

これは、普通の近郊電車の二等車。
窓が木枠で、椅子は模様の入ったビニールシート。
もちろん、ステンレスの木枠で無地の椅子もある。
冷房はない。ドイツは寒さ対策の方が重要なのだろう。
車両と車両の間に通路はないので、痴漢にあったり(痴漢が出るほど混まないけど)
変な人に絡まれたら、逃げにくそうだ。
窓には石でひっかいたような落書きがたくさん。

鉄道員のおじさんとおばさん。
おばさんの方が体格が良くてたくましい。
長距離列車に添乗。途中で交代していた。




夫の意向で、ベルリンからフランクフルトへの移動は電車を利用。
所要時間は約6時間。
国鉄のことを「DB」と言う。

これの場合、「電車」じゃなくて「列車」というのが正しいそうだが、よくわからない。


一等車に乗ったのだが、入り口は急で狭い階段。
スーツケースを置く棚が付いている。
廊下が左、右に個室が並んでいる。一部屋5人〜10人。
中はこんな感じ。

快適。椅子に付いていた枕は、勝手に位置を下げてしまった。
実は足元にはスーツケースを踏んでいる。
普通にしていると足がつかないのです。



食堂車でビールとミネラルウォーター(炭酸入りが普通)のテイクアウトを頼んだら、
ビン入りでグラスが付いてきた。

お昼は食堂車へ。サンドイッチや黒パン付きソーセージなどの軽食がある。
頼めば座席に届けてくれるようで、車掌さんが「コーヒーやアイスはいりませんか」と注文を取りに来てくれた。


ハレ駅通過。 ヘンデルがここの教会にいたとガイドブックに書いてあった。小さな町。
ワイマール駅通過。世界史の授業に出てきたワイマール憲法。
ハーナウ駅通過。路線のほとんどは、旧東ドイツ地域です。
  広い土地なので、天気が変わりやすい。自然豊か。

フランクフルト駅到着。
アルプスの少女ハイジが、無理矢理行かされた大都会はこの町でしたね。
到着直前に、町のそばに大きな川が流れているのが見えて、
「フランクフルト・アム・マイン」の意味が分かりました。
駅には鉄道模型(動く)が飾ってあって、子供が集まっていた。