9 フランクフルトの名所

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最後の一泊はフランクフルトにて。
去年まで、日本からの直行便はフランクフルトにしかなかったためか、
ベルリンやミュンヘンと比べて、日本人や東洋人を多く見かけます。

大きなデパートのチョコレート売り場では、
日本人のおじさんが、大きな声でチョコレートをたくさん買い込み(きっと親戚や職場で配るのだろう)
包装してくれと、 日本語で!!  交渉していました。
そして案外、思い通りにコトが運んでいた。

この一週間、ドイツ語ゼロの状態から、少しだけ言葉がわかるようになっていた私。
今度はドイツ語を勉強してから来ようと思っていた私。
このデパートでおじさんたちを見て、
「日本語で通すのも、グローバル・コミュニケーションのうちでは?」と一瞬勘違いして、
夫に止められました。

いかにもドイツだなあ、と思ってしまう、大きな教会とその下には市場。ザクセンハウゼンという、居酒屋さんの集まった地域。  

フランクフルトでは、ビールももちろんいいけど、リンゴ酒が名物です。
ここはリンゴ酒を売り物にしているお店でした。地元の人がテーブルでトランプをしていた。

壺にたっぷりリンゴ酒が入っていて(6杯分。お勘定は5杯分になっていた)
微炭酸でおいしい。
かなり強いお酒のようだけど、ビールのようにお腹一杯になるわけではないので、
私は軽く飲んでいた。多分私はアルコールにはまずまず強いらしく、
でもお腹一杯になるので、量は飲めないのだろう。
ビールなら私の倍以上軽く飲む夫が、リンゴ酒は辛かったらしく、平気で飲んでいる私に驚いていた。

給仕のおばあさんは見事な体格で(縦横立方体に見える)英語がけっこう通じた。
66才だそうだ。大量の飲み物を、えいやっと運んでいる。
おばあさんによると、「新婚旅行? それは良かった。 休暇が1週間? それは少ないね、ドイツ人なら4週間は当たり前だ」だそうです。
いいなあ、そういう生活。
ゆっくり飲んでいって欲しいらしく、飲み干すなり席を立とうとしたら、止められた。
「いけないわ、日本人はそうやってすぐ急ぐから・・・」と。

いきなり道路にドドッと水を吐く、少女の像。小便小僧のようなもの?

学校があったのでつい反応してしまった。
門の表札を見ると、「フランクフルト・シュタイナー学校」とある。(多分私立)
あの、教育学の授業で習った、シュタイナー方式の教育をしてるんだろうか。
8年間担任が替わらないとか、同じ教科ばっかり何週間もまとめてやるとか。

翌日、(二日酔いにもならず)
ゲーテ博物館へ。中途半端な日本語の表示あり。

ゲーテの肖像画を何枚も見ていたら、
ギョロッとした二重瞼の大きな目、ふっくらしたほっぺたとやや太め、
・・・・・なんだか、長野県知事の田中康夫と似ているような気がしてきてしまった。


ごめんなさいゲーテ。



旅行中、ドイツの町中では、全く猫を見かけませんでした。
テレビではキャットフードのCMをやっているので、飼われているはずなんだけど。
放し飼いにはしないことになっているのか。野良猫もいないのか。謎です。
犬を連れて電車に乗っている人はたくさんいました。

フランクフルトの市場に、猫グッズを扱っている店があり(店主が猫好きで、ヨーロッパ中から猫の付いたものを買い付けて売っている)その店先に猫がいました。
ドイツで、初めてかつ最後に出会った猫。
見ての通り、とても立派な態度の猫です。
なでても逃げないし、動じない。籐椅子に腰掛けておとなしく座っている。
名前は「キング」、王様です。まったくそのまんま。トルコの猫なんだそうです。

この日のお昼にフランクフルト空港から成田へ向かいました。
(だいぶ飛行機酔いした・・・)


ドイツのゴミ箱。
「ガラス・紙・パッケージ・その他」の4分別でした。
「缶」の分別がないのは驚きましたが、あまり缶を買う人はいないようです。
ペットボトルは「パッケージ」に捨てるけど、飲み物の大半はガラス瓶入りでした。

ロシア上空、のようです。

成田から大阪の伊丹空港に向かいました。(夫の実家)

これは、ドイツから乗ってきたルフトハンザ飛行機。
大阪行きはフェアリンクという、ごく小さな会社の小さな飛行機です。

この日がちょうど開業2周年だったそうで、記念にボールペンをくれました。
50人乗りぐらいの飛行機に、スチュワーデスさんが一人。
安定飛行に入ってから飲み物を配り、コップを回収している間にもう機体は着陸態勢に入っている。
海沿いに飛行機は飛び、あっという間に着きました。

東京湾上空。浜名湖。大阪城。

というわけで、私たちの新婚旅行は終わりました。
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