ウエディングの小物

縫製室目次

パニエ

パニエとは、ドレスの中にはく下着のことで、スカートのボリュームを出し、シルエットを整える役割があります。
18世紀は堅い素材で作られ、まるで鳥かごのようでしたが(折り畳めたそうだ)
現代は、軽くて張りのある、網戸のような素材で作ります。
でも、これをはいたままトイレに行くのは難しいです。
まずは、土台のスカートを作ります。ギャザーを寄せるのは無理なので、すべてタック。
ボリュームを出すため、土台スカートに何枚も布を足していきます。

土台スカートと、上にプラスした布(細く切って、タックを寄せて乗せていく)は、同じ素材です。合計8m使用。
そのままでも良いのですが、ドレスの縫い目に引っかけたり、布が逆立ったりしますので、
全体を覆うようにもう一枚、最後に布をかぶせます。これは、ナイロンシャーという薄く、軽く、張りがあって滑りの良い布。ウエストは太いゴムを縫いつけ、ベルト代わりにしました。

ベール

ベールは挙式のときに使います。
入場の時は顔を隠し、その後、新郎によって顔を出してもらうので、必ず2枚重ねに仕立てます。

新宿オカダヤに、このように、最初から波形にカットされ、細いサテンでトリミングされた素材が売られていました。
もちろん、最初からソフトチュールを買い、こうした飾りも自分でやれば、1000円足らずで出来てしまうのですが、私はそこまでの頑張りは出来ませんでした。いいの。

2枚重ねになるようたたみ、ギャザーを寄せたら、くしを縫いつけます。

くしを付けた境目を隠すため、パールビーズを縫い止めます。
私の場合、美容師さんに髪を上げてもらったあと、
ベールの付け位置に生花をさしてもらうことになっていたので、
パールビーズはあまりたくさんは付けませんでした。
生花ではなく、ティアラを使う人も最近増えている様子。

手袋


手袋にはいろいろあります。
短いもの・ひじまでのもの・ひじの上まで来るもの、
素材もサテンの他、レースやオーガンジー、
純白だけではなく生成や色物もあります。

ドレスとのバランスをいろいろ試した結果、自分の手首の位置に丈を調整しました。

お色直しのドレスの襟ぐりに付けた、パールブレードが余っていたので、
手袋の手首にぐるっと付けることにしました。
ただ、連続したブレードの形のままで付けてしまうと、
伸びに付いていけませんので、バラバラに切り離してから付けました。

完成。この丈にして、飾りも付けて良かった。