(2003年11月8日 なると金時で料理 完成)
夫の母上の実家(四国・徳島)から、特産の、
「なると金時」というサツマイモをいただきました。
「なると金時」の特徴は、私が気付いた範囲で挙げると、
@火を通したときの身の黄色さと皮の赤さのコントラストが、とてもきれい。
A食感がねっとりしていて、他のサツマイモのように、口の中がモソモソしない。
B煮物などをするとき、他のサツマイモよりも、火が通るのが早い。
関西地方で流通しているサツマイモで、東京ではほとんど手に入りません。
とてもおいしいので、特徴を生かして、いろいろと料理をしてみました。
なると金時は、細めのものを選び、厚さ4〜5ミリで薄く切り、水に5〜6分さらしておきます。
ごはんの水加減は、いつも通り普通にしました。
金時自体に、水分がしっかりあるので、それで大丈夫でした。
といで吸水させた米を、水加減して、その上に金時を並べ、普通に電気釜で炊きました。
身と皮の色がきれいに出て、優しい味の炊き込みごはんになりました。
金時を薄切りにしたことで、ごはんと混ぜたとき、よく馴染みました。
豚肉(バラブロック)は固まりのまま、熱湯で5分ほど下ゆでしておきます。
圧力鍋に、酒・ショウガの薄切り・4センチ角ぐらいに切った豚肉を入れ、
圧力をかけて煮ます。(10分加熱、10分余熱)
煮上がったら、砂糖・醤油・乱切りにしたなると金時を加え、
金時が柔らかく、味を含むまで煮ます。(15分足らず)
別の鍋で茹でておいた、ほうれん草を添えます。
豚バラブロックは、圧力鍋で煮ると、早く火が通り、トロトロに仕上がります。
金時は早く火が通るので、肉が煮上がってから鍋に入れました。
金時と豚肉の相性はとても良く、甘辛のおいしい煮物になりました。
なると金時は、斜めに薄く切ったあと、細切りにしておきます。(太さ7ミリくらい)
ちりめんじゃこを用意しておきます。
唐辛子を小口切りにしておきます。
ごま油でなると金時を炒め、色が変わってきたら、ちりめんじゃこと唐辛子を加えます。
じゃこがカリカリになったら、醤油と酒をからめます。
きんぴらゴボウの時は、砂糖も入れますが、金時はもともと甘いし、すぐ柔らかくなるので、
砂糖の助けは要りませんでした。
ピリ辛味に金時の甘み、じゃこの香ばしさがよく合いました。
半分は斜め薄切りにして、普通に衣を付けて揚げます。
残り半分は細切りにして、細切りハムと合わせてかき揚げにします。
衣は普通に、小麦粉・玉子・水。かき混ぜすぎないように注意して、薄く付けました。
日本そばと合わせて食べました。ハムの塩気と金時の甘みがよく合います。
金時・豚薄切り肉・大根・にんじん・こんにゃく・ゴボウは、
それぞれ食べやすい大きさに切っておきます。
金時とゴボウはそれぞれ水にさらし、こんにゃくは軽くゆでて、あく抜きしておきます。
全部の材料をざっと炒め、だし汁を注いで圧力鍋で煮ます。(加熱5分、余熱10分)
鍋の中に酒と、味噌の半量を加え、10分ほど煮ます。
最後に、下ゆでしておいた絹さや・小口切りのネギ・残りの味噌を加えて仕上げます。
味噌と根菜がよく合い、豚肉のおかげでコクがあります。
豚汁にはジャガイモを使うと書いてある本が多いですが、私はサツマイモを使う方が好き。
なると金時は、蒸しておきます。
熱い金時に、バニラアイスを添えます。
私の実家の近く、埼玉県川越市でもサツマイモが名産で、切ったサツマイモを練り混んだアイスがあり、好きでした。
でんぷん質のイモ類は、加熱すると柔らかく甘くなり、冷えると固くまずくなる性質があるので、
家庭でそのまま再現するのは難しいと思いました。それでこんな作り方をしてみました。
熱いものと冷たいものが一緒になって、不思議な食感になりました。
なると金時の皮をむき、角切りにして茹でます。
ゆであがったら、熱いうちに酢・塩・こしょうをまぶします。
マスタードとマヨネーズで和えるだけ。
ジャガイモで作るよりも、優しい味になります。
なると金時の皮をむき、角切りにしてオレンジジュースで茹でます。
鴨肉(本当は固まり肉があれば良かったけど、鍋物用を購入)をフライパンでさっと焼きます。
鍋にそのまま、砂糖とバルサミコ酢、塩、こしょう、水を加え、火にかけて「酸味のあるカラメルソース」のようなものを作ります。
盛りつけて、肉にはカラメルソースをかけ、なると金時を添えます。
自宅でフレンチ風の料理が出来ました。
エビは背わたを抜いておきます。なると金時は皮をむき、角切りにしておきます。
ショートアスパラは半分に切っておきます。
バターと小麦粉を練り合わせておきます。
圧力鍋にコンソメキューブとなると金時を入れ、加熱して火を通します。
圧力が消えたら、鍋にエビとアスパラを加え、それも火が通ったら、
バターと小麦粉を入れ、とろみを付けて、牛乳・塩・こしょうで仕上げます。
なると金時は皮を付けたまま、斜め半分に切ります。
(そのままだと鍋やオーブンに入らないので)
圧力鍋の目皿から下にだけ水を入れ、3分ほど蒸します。
半分ほど火が通った状態だと思います。
アルミホイルで包んで、低〜中温のオーブンで20分ほど焼きます。
サツマイモの甘みがよく出て、おいしかったです。