久しぶりのスーツ

2015年1月

yousight

縫製室目次


出産以来、久しぶりにスーツを縫いました。
テーラードのちょっと変形、ビーカラーというものです。
蜂の羽みたいに、衿の上下が分かれているのでそう呼ぶらしい。

見た目はこんなです。
普通のテーラードなら、衿部分とラペル部分は繋がってるんですが、
あえて分けて作図・裁断・縫製しました。
縫い方は普通のテーラードとは少し違う。

しかしこの布…  買ったのは3年くらい前なんですよね。
中肉のウールチェックです。
つくづく、子供が小さいと縫う時間がないなあと。

久しぶりに作図したら、遅くなっててビックリ。
やっぱり縫ってないと腕がどんどん落ちますね。
寄る年波で、徹夜はきかないし、若干の老眼が始まってるようです。
針先を見た後、遠くを見たときのピントが合うまで1〜2秒かかってる!?


独身の頃は、スーツなんて裁断が済んでれば4日で縫ってたのになあ。
太っているので、市販のスーツだと袋をかぶってるみたいになっちゃうのです。
自分で作れば、多少はメリハリがあるかのように見せかけることができる。

ともあれ、一応縫えたことに安心しました。
20代のころは家政科の学校に勤め、スーツやドレスを教えていました。
腕がなくては自信もって授業できない ・ 生徒に信頼されない、というプレッシャーがありました。
ちょうど友人が続々と結婚する時期でしたから、パーティーに呼ばれるたびにスーツやドレスを新たに縫ってましたね。
その貯金がまだ残っているのかどうか!?

今年(2015年)は、実に10年ぶり(妊娠出産育児でクラス担任から外れていた)に
クラス担任を持つことになりそうです。
入学式のためのスーツを縫うことにしました。
今、1月。   冬休み中に裁断と仮縫いフィッティングは終わりました。
3月中に縫えるのか!?

ただ、この数年で変化したことがあります。いや体型もですが

娘を連れて、大きな布屋さんに行けるようになったことです。
子どもたちが二人とも保育園のころは、電車に乗っていかなくてはならない大きな布屋さんには、とてもいけませんでした。
だってスーツなどを作る時って、単に布を買えばいいわけじゃないですから。
裏地に芯地、糸にボタン、ファスナー、装飾用のもの、肩パットなどなど・・・
こまごましたものを買いそろえるには売り場を歩き回らねばならず、ベビーカー時代は無理。
下の子がチビの間も無理。

去年あたりから、息子と夫で「鉄旅」(青春18きっぷなどで関東ローカル線に乗りまくる日帰り旅行)によく出かけるようになりました。
残された私と娘は、映画に行ったり美容院に行ったり、
私の母校の文化祭やファッションショーに行ったり・・・・

それでファッションデザインとかブランド企画に興味を持った娘は、
布屋さんにもわりに喜んでついてくるようになりました。
まあ、歩き疲れた だの まだ決まらないの  などと 飽きてしまって文句を言ったりもしますけども。