カナエはまだ、チャイルドシートを嫌がりません。
(現在は後ろ向きのベビーシート)
取り付けに使っているシートベルトに、カサカサ音のするおもちゃ(通称ドロンパくん)
をくっつけておきます。
また、カナエのひざの上にはパンダちゃんの縫いぐるみも置きます。
だいたいこれで機嫌良く遊び、普段昼寝している時間帯は眠ってくれました。
不思議なことに、またラッキーなことに、
昼寝の時間帯は、旅行中もほぼズレずに済んだのです。
自宅近くのインターから、高速道路で東京港へ。
ところが、インターに向かうまでに大渋滞。どうやらお彼岸のせいで、お墓参り渋滞だったようです。
うちの近所には大きな霊園がいくつもあるから・・・
自動車旅行には、おむつが外れない年齢だとこのへんは気が楽です。
しかし大人(私)がトイレに行きたくなって困った。
渋滞だとさらに行きたくなるのです・・・
1時間半ほどで東京港に着くかと思われましたが、
実際には2時間半ほどかかりました。
でも、フェリー乗船時間までは余裕があるので、近くの「船の科学館」を見学。
夫は船が好き? なのです。
お台場の、船の科学館は、昭和48年に出来たそうです。
当時のお台場は、まだ何もなかったのでは・・・?
左写真は、科学館の展望台からフジテレビ方面を見たところ。
土曜の午後ですが、科学館はとっても空いてました・・・
船をラジコン操縦できるコーナーがあったので、カナエがもっと大きくなったらはまりそう。
図書室があり、「海」「自衛隊」関係の本がどっさりありました。
「沈黙の艦隊」「海猿」も全館揃ってました。
ちょっと驚いたのですが、「萌えわかり・自衛隊」という本があり、自衛隊監修で書かれた本のようですが、
イラストが全部、「秋葉原の萌え」風。
制服紹介のページが異常に多く、しかもイラスト。イラストのポーズがなんか怪しい感じ。
マタニティ仕様の制服があり、それは陸・海・空でそれぞれデザインが違う、なんていう雑知識を仕入れてしまった。
フェリーターミナルでチケットを購入後、車に乗ったまま乗船。
駐車場から荷物を持って、客室へ入ります。
急な階段なので、本当は荷物は最小限に絞らなくてはならない・・・・
ということを私は知らず、4つものカバンとカナエ、そしてベビーカーを運んだのでした。
乗務員さんが、カナエをベビーカーごと持ち上げて運んでくださいましたが、
カナエは「知らない人に持ち上げられて怖い!」「ベビーカーが宙に浮いて怖い!」
と、泣き叫んでおりました・・・・
カナエ、荷造り下手なかあさんを許して・・・・
和室の個室(床はカーペット)に「たためるバスチェア」を置き、
たちまちくつろぐカナエ。
私は酔い止め薬を飲みました。
春の海は荒れやすいそうです。
ちょうど、この前日の東京は、風速30メートル以上、台風並みの「春の嵐」でした。
とりあえず、東京湾の中は比較的穏やかなので、
私が動けるうちに船内の食堂へ行き、夕食を取りました。
カナエはベビーカーに乗せて、食卓のそばに置いておきました。
客室内にはポット・歯ブラシ・タオル・浴衣・布団が用意されており、
カナエにはポットのお湯でフリーズドライ離乳食を作り、食べさせました。
計算外でしたが、この船は「全館暖房」で、これがまた強い。
カナエは暑がったので、下着にズボンをはかせただけの格好にしました。
本格的に外海に出て、船が揺れる前に眠ることにしました。
フェリー航路はどんどん減っているそうです。
乗務員さんに聞いたところ、土曜日の今日、乗客は60〜70人程度。
平日だと30人程度で運行することも多いそうです。
ちなみに定員は500人ですって。
私たちの泊まっている部屋の周辺は、全部空き部屋のようでした。
カナエが夜泣きしても安心・・・・
意外にも、カナエはストンと寝てくれました。
私と布団兼用で、添い寝。
ただ、室内が暑いせいで、布団は掛けてもすぐはがす。
かといって、はがしっぱなしも心配だし・・・ で、ベビーカー用のひざかけをかけておきました。
暑くてのどが渇くのか、ほぼ1時間おきに「へう〜〜」と声を上げます。
泣くわけではないのですが、「かあさん、のど乾いたよ〜〜」と言うことなのでしょう。
おっぱいを飲ませると、すぐまた眠ります。
夜中から明け方にかけて、船はものすごく揺れましたが、
授乳のおかげで船酔いする暇がなかったです。
ただ、あまり眠れなかった・・・
朝食はパスして、夫にロールパンだけテイクアウトしてきてもらいました。
夜が明けると多少波が治まり、いい天気です。
展望ロビー(ガラガラに空いている)で、海の景色を見せてあげました。
赤ちゃんは、船酔いしないんですね。
ロビーのソファーでくつろぐカナエ。
船の中にもお風呂があります。
展望風呂といって、お風呂の窓から海が見られてきれい。
しかし、浴槽は揺れのために、ちゃぷちゃぷ波打っています。
脱衣所にベビーベッドが置いてあった(女湯のみ)ので、
赤ちゃんを入浴させても良いのでしょうが、
酔いと闘う私には無理な話。自分が一瞬、入浴するので精一杯でした。
入浴したら、多少酔いが治まりましたが、カナエに離乳食を食べさせるほどの元気はなく・・・
カナエの「午前昼寝」に合わせて、私も少し昼寝しました。
夫はカナエをベビーカーに乗せて、デッキを散歩させようとしていましたが、
強風のため断念。
午後7時、東京港出発。
翌日の午後1時半、徳島港到着。
この船はこのあと、北九州まで行くそうです。
船酔いさえクリアできれば、フェリー利用の旅行は、
赤ちゃんのいる家族には、とても良いと思いました。
個室を取れば気兼ねが要らないし、自動車で移動する場合は、運転手が片道休めます。