空振りの毎日

おかあさんになった日 トップへ戻る

入院してから4日が経ち、毎日「空振り」の状態である。
この間に、「もしかしたら帝王切開」になるのに備えて、いくつかの検査と処置をした。
心電図や血の止まり具合のチェック、貧血なのがわかったので鉄剤の注射など。
確かに入院してるので、こうした処置は余裕を持ってできるけれど、
・・・・全部、外来でもできる処置だ。

いったい私は、何のためにここに入院してるんだろう。
給食を残さず食べるため? (前回はツワリ入院だったので、ほとんど食べていない)
陣痛を強めるために病院内を歩き回りながら、
私より遅く入院した人が、あっという間に出産し、
退院準備に入っているのをうらやましく眺めていた。


予定日を4日過ぎた日に、骨盤のレントゲンを撮ってみた。
身長の低い人は、一般に骨そのものが小さめの傾向があるそうで、
子供の頭が骨盤を通らないことがあるという。
私は安産型だと信じてきたが、それは単に肉付きが良かっただけで、
レントゲンを撮ってみたら、骨盤は大きくないことがわかった。
私の骨盤と子供の頭蓋骨が一緒に写っている写真は、不思議な感じだ。

子供の頭のサイズと、私の骨盤のサイズがほぼ同じなのがわかった。
しかも現在、子供の頭が私の骨盤の端っこに、少し引っかかってしまっているのが見える。
そして、私の骨盤の余裕スペースの面積と、子供の引っかかっている部分の面積が、ほぼ同じ。
このままでは、子供は出てくることができない。

主治医(女医さん)と、副主治医(その旦那さん)と私でレントゲン写真を眺める。
「絶対帝王切開にしなくてはならないほど、難しいケースではない」
けれども、
「必ず自然分娩で出産できるかというと、微妙である」
そうで。
「今、陣痛促進剤を使ってしまうと、子供が引っかかっているのに陣痛ばかりが強くついてしまい、
子供にストレスがかかって、かえって危険。だから、陣痛促進剤は使わない」
ということになった。そして、
「とにかく、自然の陣痛がどのくらいつくか、その結果、子供がどのくらい回転するか、
そのときにならないとわからない。まずは、様子を見る。」

その後も複数のドクターで「切るか、切らないか」協議していたそうだ。
安全策としては「切る」のだが、
産後の快復を思えば、なるべく「切らない」ことが望ましい。
私宛の「入院診療計画書」には、「陣痛微弱」と書かれていた。
このまま、強い陣痛が付かない可能性もある・・・?

予定日を8日過ぎた、7月13日に手術をしようかという話でまとまりかけていたのだが、
その前夜、12日の深夜に出血があった。
これは一般に「おしるし」といわれ、この翌日〜3日以内に出産が起きるのが普通である。
ということは、私にも陣痛が付くのかもしれない?
手術の予定は取りやめ。(出産途中で切り替えるかもしれないけど)
どのくらい陣痛がつくのかの様子を見ることになった。

陣痛室へ に進む