学校の裏の夏みかん

2009年1月

台所

yousight

学校の裏に民家があります。
民家の庭だと思っていたのですが、
実はそこは、学校の敷地の「飛び地」なのだそうです。
2メートル四方ほどの土地で、
夏みかんが一本植えられています。

夏みかんの収穫期は通常、4〜6月です。
普通のミカンは冬に収穫しますが、それが大体出尽くした頃、
夏みかんが出回ります。

寒い地域では4月までおいとくと、皮の色が青くなったりするので、
2月までに収穫するところも多いらしい。
と言うわけで、もいできました。
誰も気づいてないぐらいの場所なので、完全無農薬。
家庭科クラブでは、文化祭でマドレーヌなどを焼いて売ってますが、
このごろのバター高騰で、利益が出ません。
この無料夏みかんでマーマレードを作り、マドレーヌに練り混めば、
増量剤になるし、ちょっとは値上げしても良さそうだし、
来年度は営利を追求しようぜ! がっぽがっぽ、黒字団体に変身だ!

・・・と生徒に提案したら、引いてました。
とりあえず実験してみましょう。
夏みかんは1個、200gほどでした。

皮と種と実を分けます。袋は捨てます。

実は、袋から出したらホーロー鍋へ。
種は、キッチンペーパーにくるんでホーロー鍋へ。
皮は、スライサーで薄く切り、ざるとボウルを重ねたところに入れて
水洗い。洗ってはぎゅっとしぼるのを、水を換えながら4〜5回繰り返します。
そのまま水に2時間ほどつけておきます。
皮、実、種をホーロー鍋に入れ、ひたひたの水を加え、
1時間ほど煮ます。
柔らかくなったら、夏みかん重量の70%くらいの砂糖を加え、
栗きんとんぐらいになるまで煮詰めます。
食べてみて、マーマレードらしくなっていれば完成。
冷めると砂糖は硬くなるので、トロミがついたら加熱は終了です。

あとは瓶に入れたり、ジップロックに入れて冷凍したり。
パウンドケーキに練り混みます。
バター200gを室温に戻し、砂糖150gを練り混んで混ぜます。
本当なら砂糖は200gなので、マーマレード分減らすのです。
玉子4個を1つずつ混ぜ、マーマレード大さじ3〜4杯を混ぜます。
小麦粉200gとベーキングパウダーを混ぜ、
180℃のオーブンで35分ほど焼きます。

マーマレードそのものだと子どもには苦いですが、
ケーキに仕立てるとおいしいです。