カステラ

バターなしでケーキを作ろう

yousight

台所

そういえば、「カステラ」ってバターが要らないよね!?
と思い出しました。

カステラは、意外にも「和菓子」にカテゴライズされます。
と知ったのは、教師になって2年目。同僚が和菓子の授業をやっていて、
その中で「カステラ」を教えていたので驚いたのでした。
調べてみたら、食品成分表にも普通に「和菓子」のページで出ているし。
知らなかった、恥ずかしい・・・

1年だけ非常勤で勤めていた私立高校は、家庭科の専任が1人しかいませんでした。
で、私も文化祭のとき、クラブでお菓子を作って売るのを手伝ったのです。
そのときやったのが「カステラ」。
型は、なんと新聞紙を折り畳んだもの。

カステラを焼く温度は180℃以下。紙が燃える温度は300℃くらいなので、大丈夫なのです。
だって、紙のケーキ型なんかよく売ってますもんね。

新聞紙を折り畳んで型を作ると、2リットル分くらいの生地が入ります。
いっぺんに玉子8個とか、恐ろしい量の材料を使います。まさに大量生産、文化祭向けかも。

うちにあるボウルは、1リットル分くらいしか入りませんので、その程度の材料にして、
パウンド型を使って焼くことにしました。

(1)玉子4個と砂糖120g、ザラメ大さじ1を合わせ、
   湯煎にかけながらハンドミキサーで泡立てます。
(2)人肌程度の温度になったら湯煎から外し、ハンドミキサーの「4」(高速)で
   泡立て続けます。
(3)だいたい10分くらいで、字が書ける程度になります。

(4)蜂蜜大さじ1と熱湯大さじ2を加え、ハンドミキサーの「2」(中速)で
   2〜3分泡立てます。ボウルからあふれそうです。

(5)強力粉100gを3回に分けて入れ、ゴムべらで混ぜます。
   ハンドミキサーの「2」で2〜3分泡立てます。
   程々の量に落ち着きます。
(6)パウンド型に流し、型をとんとん落として余計な空気を抜きます。
   ゴムべらで中を何度も仕切るようにかき混ぜ、表面に浮いてきた泡を
   ゴムべらでなでて消します。

(7)170℃で1分焼いて、(6)の作業をします。

(8)もう一度170℃で1分焼いて、また(6)の作業をします。
(9)170℃で7分ほど焼いて、155℃に落として40分焼きます。

新聞紙の型で2リットル焼くなら、もう少し高い温度で長時間焼くと良いか。
それはそれで試作が必要です。(学校の機材を使わないと無理だな)
(10)焼き上がり。
中まで火が通っていることは確かですが、ふくらみすぎている・・・
泡立てすぎたか?
冷めるとぺしゃんこになってしまうのでは??
表面は割れてるし。
とにかく型から出し、ラップでピッタリくるみます。
このまま一晩寝かせます。

長崎の老舗店「福砂屋」のホームページにも、
「焼きたてのカステラは決しておいしくないのです」
って書いてあったし。

16時間経ちました。
案の定、カステラのふくらみは平らになっています。
でも、ぺちゃんこになったわけではありません。


シートを剥がしてみます。
シートにくっついた生地を食べてみると、確かにカステラの味。





切り分けてみます。
パウンド型は下に向かって細くなっているので、
どうしても台形になります。
冷めてしぼんでいくときに、シートごと沈んでしまったのか、
中心に深いめりこみができてしまいました。

新聞紙で型を作れば、こういうことは起きないのかな。
これはもう、実験してみるしかありません。

味は・・・ とてもおいしかったです。
スポンジケーキとは明らかに違うしっとり感。
気泡はきめ細かく、玉子の優しい味と蜂蜜の風味。
ただ、ザラメはすっかり溶けてしまっていたのか、シャリシャリ感がありません。