2008年春、スーパーの棚からバターが消えました。
原因は、(1)オーストラリアの干ばつで牛飼料のトウモロコシが不足。(この辺は小麦粉高騰と共通する)
(2)海外からの乳製品輸入が減った。(海外での需要が増したのが一因)
(3)昨今の食品安全性への不安から、国産品の需要が増した。
(4)原料は業務用やバター以外の製品用に先に使用された・・・
などらしいです。
とにかく品薄。
5月に入り、政府が在庫を放出するように指示したとのニュースがあったけれど、
相変わらず学校周辺の店も、自宅周辺の店も、バターは売ってません。
バターがなければマーガリンでも、もちろんケーキは作れますが、香りは劣ります。
あと、マーガリンも高騰してます。
バターは要するに牛の母乳から作られるので、「増産」と言ってもかなり、(母牛に育つのを待つ)期間が必要です。
あと2年くらいは品薄ではないか・・・ というニュースも聞きました。
学校の調理実習は、ひとまず和食を中心にします。
うちは普通科なので、実習回数も少ないし、大丈夫でしょう。
家政系の専門学科高校だったら、本当に困るだろうな・・・
クラブ活動も、ゼリー類を中心にします。
ただ、困るのが文化祭。
クラブ活動でマドレーヌを作って売るのが名物になっています。
いつも、飛ぶように売れてます。
マドレーヌは、材料の1/4がバターなのです。(残りは砂糖が1/4、小麦粉が1/4、玉子が1/4)
バターがないと話になりません。
(それにしても、クラブ員たちも毎度、このバターと砂糖の量を見てショックを受ける割に、
焼き上がる頃はケロッと忘れて「焼きたてはおいしいねえ」と、喜んで食べてしまうのですね)
夏を過ぎてもバターが市場に出ないようであれば、マーガリンを使用します。
しかし、費用があまりにもかさんでは困るので、バターなしのケーキも考えなくてはならない。
条件は(1)簡単に作れること。
(2)日持ちすること。
(3)なるべく安く作れること。
バター、オイルなしでもこんなにおいしいふとらないお菓子 - 茨木くみ子-著
を参考にしました。