ちんすこう

バターなしでケーキを作ろう

台所

yousight

沖縄の修学旅行の、下見で出張されてた先生が戻ってきました。
おみやげに、山ほど「ちんすこう」を持って。

今どきは、本当にいろんな味のちんすこうがあるのねえ・・・

で、袋の裏側の「原材料名」をみたら、「砂糖、小麦粉、ラード・・・」とありました。
もしかしたら、自分で作れるのではないか!?

というわけで、ネットで作り方を調べ、やってみることにしました。

配合はすごく簡単で、「砂糖1:ラード1:小麦粉2」の割合。
作り方はクッキーと同じで、「油脂と砂糖をよく混ぜ、(クッキーならここに玉子が入る)小麦粉を混ぜてまとめ、オーブンで焼く」
だけのようです。

近所のスーパーに行きました。
ラードは、マヨネーズみたいなチューブに入ったやつが売ってるはずだから・・・・
ない???  なぜないの???  数年前に買ったことあるぞ!?  あれは確か雪印社製だから(まさか!)
で、お店の人に聞いたら、
「肉売り場に固まりで置いてるから、ただで欲しいだけ持っていっていいですよ」
とのことでした。

固まりのうち、一番小さなものをもらってきたのですが、
150gもありました。
ということは、砂糖150g、小麦粉300gか・・・

かなりたっぷりできそうです。
無料なのはいいけど。

クッキー感覚で作るなら、このラードをクリーム状になるまで練らなくてはならないのです。
しかし、いかにも「豚の皮下脂肪」状態。
よく見ると、ちょっと血合いや繊維っぽいものも残っていて、
数時間室温に置いても、あまり柔らかくなりません。
湯煎にかけたらすぐ溶けました。
なんか、ラーメンっぽい。
保冷材を当てて、程々の堅さ&白さになるまで戻し、
砂糖を混ぜました。
小麦粉を混ぜたのですが、クッキーと違って玉子が入らないためか、
水分が少なくて、ぽろぽろ。
うまくまとまるか心配になり、黒蜜を混ぜました。
手で握って、整形したつもり。
型抜きなんてとんでもない。
握っている途中にもぽろぽろ崩れ、
天板の上に乗せただけでちょっとひび割れてます。
170℃のオーブンで15分ほど焼きました。
ベーキングパウダーも使わないのに、すごく大きくなりました。
(ラードが溶けて、ダレたのかもしれない)
くっついてます。
フライ返しで取り分けました。
こっちは、「まん丸ちんすこう」にしようと成形したのに、
焼き上がったら全部広がって、
まるで亀の甲羅みたいになって出てきました。

これはこれでけっこうおいしく、何か懐かしい味がしました。
でも、全くこれは「ちんすこう」ではありません。
「きな粉棒」に近いか?

ネットで検索したときは、みんな「すごく簡単でおいしい!」と書いてたのになあ。
敗因は何だろう・・・

でも、学校で実習材料をお願いしているお店に聞いたら、
「前もって言ってくれれば、バターは手配できる」という心強いお答えをいただけたので、
この怪しい実験はこの辺でおしまいにします。