微妙なパンダパン

台所

2010年1月(生後4ヶ月と4歳6ヶ月)

yousight

娘が突然、「パンダパンを作りたい!」と言い出しました。

こういうパンを作る方法としては、

 (1)飾り巻きずしや金太郎飴のように、白生地とココア生地を用意し、
    断面図を想定しながら細く伸ばした2色の生地を配置して焼き、
    「どこを切ってもパンダちゃん」になるようにする。

 (2)2色の生地を粘土細工のようにパンダ型に成形し、焼き上げる。

があると思いますが、明らかに後者の方が簡単です。
でも、パンダは白黒。
オーブンでパン生地を焼くと、どうしても茶色くなってしまうから・・・


中華まんのように、蒸し上げて作ろう。



そんな風に考えたのが、「微妙な仕上がり」の原因その1でした。

ただの中華まんではつまらないので、カスタードクリームを入れることにしました。

ただ、クリームパンというものは、
生地にクリームを包んで加熱している間に、
中のクリームが沸騰します。
それで、仕上がったときに生地が爆発していることが多いのです。

グローブ状に切り込みを入れれば予防できますが、
それでは「パンダパン」ではなく「ライオンパン」になってしまう。

次善の策としては、
クリームをしっかり煮詰めることです。
湯煎にかけて、かなりしっかり煮詰めました。


煮詰めすぎて、おもちのようになってしまいました。
これが、「微妙な仕上がり」の原因その2。
娘にクリームを試食してみたら、
「やだ。 チョコクリームがいい」といって、きかない。

仕方がないので、
バンホーテンのココア、
つまり1杯分ずつスティックパックになっている、ミルクも砂糖も入っている、
あの簡単ココアを2本、混ぜました。

中の砂糖の働きか、「おもち」感はなくなってチョコ味になりましたが、
もはや完成レシピも材料の配合も関係なくなりました。

これが、「微妙な仕上がり」の原因その3。

生地は、ホームベーカリーで作りました。
通常の食パンの生地と大体同じですが、
中華まん仕立てにするため、

強力粉1:薄力粉2

の割合にしました。
9つにわけ、15分ほど休ませたあと、
薄く伸ばしてクリームを包みます。

さらにオーブンの発酵機能を使い、
20分ほど2時発酵させました。
うっかり、パンダの目や耳用の生地をとっておくのを忘れたので、
あわてて、小麦粉・砂糖・バター・玉子を同じ分量で混ぜ、
ただのココア粉も加え、クッキーのような生地を作りました。

これをポンポンと発酵の済んだ生地の上に乗せ、
パンダらしくします。
これが微妙な仕上がりの原因その4だったのです。

同じパン(まんじゅう)生地にココアを混ぜれば良かったのです。

蒸し器で蒸し上げたら、目と耳がどろどろに溶けていました。
3回に分けて蒸していたので、「どろどろパンダ」は3つ出来ました。
残りの生地に乗っていた目や耳は外し、
蒸し上げたあと、
粉砂糖とココアを混ぜてアイシングにし、乗せました。
アイシングが乾いてから、
娘にチョコペンで白目と口を描かせました。

さらに余ったチョコペンで眼鏡まで描いてました。(右下のパンダ)


しかし、蒸しまんじゅうというものは、
蒸したてが一番おいしくて、あとは味が落ちるばかりなのです。
アイシングやチョコペンは温かいとうまく乗らないので、
この時点で、冷めている。

あまりおいしくない。  微妙な仕上がりの原因その5。


どうしたら良かったんだろう。
やっぱり、多少茶色くなっても、
普通のパン生地を使い、オーブンで焼き上げた方が良かったのかな・・・