娘が突然、「パンダパンを作りたい!」と言い出しました。
こういうパンを作る方法としては、
(1)飾り巻きずしや金太郎飴のように、白生地とココア生地を用意し、
断面図を想定しながら細く伸ばした2色の生地を配置して焼き、
「どこを切ってもパンダちゃん」になるようにする。
(2)2色の生地を粘土細工のようにパンダ型に成形し、焼き上げる。
があると思いますが、明らかに後者の方が簡単です。
でも、パンダは白黒。
オーブンでパン生地を焼くと、どうしても茶色くなってしまうから・・・
中華まんのように、蒸し上げて作ろう。
そんな風に考えたのが、「微妙な仕上がり」の原因その1でした。
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ただの中華まんではつまらないので、カスタードクリームを入れることにしました。 ただ、クリームパンというものは、 生地にクリームを包んで加熱している間に、 中のクリームが沸騰します。 それで、仕上がったときに生地が爆発していることが多いのです。 グローブ状に切り込みを入れれば予防できますが、 それでは「パンダパン」ではなく「ライオンパン」になってしまう。 次善の策としては、 クリームをしっかり煮詰めることです。 湯煎にかけて、かなりしっかり煮詰めました。 煮詰めすぎて、おもちのようになってしまいました。 これが、「微妙な仕上がり」の原因その2。 |
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娘にクリームを試食してみたら、 「やだ。 チョコクリームがいい」といって、きかない。 仕方がないので、 バンホーテンのココア、 つまり1杯分ずつスティックパックになっている、ミルクも砂糖も入っている、 あの簡単ココアを2本、混ぜました。 中の砂糖の働きか、「おもち」感はなくなってチョコ味になりましたが、 もはや完成レシピも材料の配合も関係なくなりました。 これが、「微妙な仕上がり」の原因その3。 |
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生地は、ホームベーカリーで作りました。 通常の食パンの生地と大体同じですが、 中華まん仕立てにするため、 強力粉1:薄力粉2 の割合にしました。 |
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9つにわけ、15分ほど休ませたあと、 薄く伸ばしてクリームを包みます。 さらにオーブンの発酵機能を使い、 20分ほど2時発酵させました。 |
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うっかり、パンダの目や耳用の生地をとっておくのを忘れたので、 あわてて、小麦粉・砂糖・バター・玉子を同じ分量で混ぜ、 ただのココア粉も加え、クッキーのような生地を作りました。 これをポンポンと発酵の済んだ生地の上に乗せ、 パンダらしくします。 |
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これが微妙な仕上がりの原因その4だったのです。 同じパン(まんじゅう)生地にココアを混ぜれば良かったのです。 蒸し器で蒸し上げたら、目と耳がどろどろに溶けていました。 3回に分けて蒸していたので、「どろどろパンダ」は3つ出来ました。 |
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残りの生地に乗っていた目や耳は外し、 蒸し上げたあと、 粉砂糖とココアを混ぜてアイシングにし、乗せました。 |
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アイシングが乾いてから、 娘にチョコペンで白目と口を描かせました。 さらに余ったチョコペンで眼鏡まで描いてました。(右下のパンダ) しかし、蒸しまんじゅうというものは、 蒸したてが一番おいしくて、あとは味が落ちるばかりなのです。 アイシングやチョコペンは温かいとうまく乗らないので、 この時点で、冷めている。 あまりおいしくない。 微妙な仕上がりの原因その5。 どうしたら良かったんだろう。 やっぱり、多少茶色くなっても、 普通のパン生地を使い、オーブンで焼き上げた方が良かったのかな・・・ |