宝塚大劇場!!

2015年夏

旅行カバン

yousight

去年の秋、NHKのBSで「宝塚雪組・壮一帆主演・ベルサイユのばら」
が放映されました。

私は、宝塚にそれほど強い興味があったわけではありません。
大学生の時の友人がすごく宝塚ファンで、彼女の下宿に行くと、いろいろと宝塚のビデオを見せてくれて、
「厚化粧でとんでもないと思っていたけど、結構面白いなあ」と思うようになりました。
宝塚の解説書を数冊読んで、ごく基本的なことはそのごろに知りました。
大学は服装科ですから、誰かしら宝塚の衣装の研究はしています。

それから20年、仕事に子育てにと、すっかりタカラヅカを忘れていました。
で、新聞の番組表を見て、たまにはいいか・・・と「ベルサイユのばら」を録画したのです。

休日に見ていたら、娘がドはまり。
娘はどんどんネットで宝塚情報を調べ、図書館で本を借り…

そうして今回、宝塚ゆきが実現しました。
今回の演目は、雪組「星逢一夜」  日本物のお芝居と、ラテン系のショーの2本立てです。

早朝に自宅を出て、飛行機(早割で新幹線より安い)にのり、9:30ごろには宝塚駅につきました。
途中の電車内の広告は宝塚がいっぱい。
「花のみち」(宝塚駅から大劇場を結ぶ遊歩道)もいい雰囲気で、
娘は目がギラギラです。
オスカル&アンドレの銅像。
他にもいくつか、宝塚にちなんだ銅像がありました。

大劇場の入り口がどこだかわからず、知らないうちに通り過ぎてしまっていました。
すると、おそろいの黄色いストールを付けた女性の団体が、座り込んでいます。
よく見ると、ひとりリーダーのような女性がいて、「立って」「座って」と指示を出しています。
座っているときは、タカラジェンヌが通る時。みんなで「おはようございます」と声をかけています。

そう、これはあの有名な「入り待ち」でした。
私たちはいつの間にか、楽屋口前まで行ってたんですね。
ファンクラブの人はおそろいのストールを身に着け、楽屋入りするタカラジェンヌに挨拶をしているのでした。
なんでも、ファンクラブの人は、ジェンヌさんがいるところでは立たない。整然と座る。
撮影もしない。キャーキャー言わない。
そういうルールなんだそうです。

ファンクラブの人たちの外側に、私たちのような一般的な観客が立っており、
その人たちは普通に写真も撮ります…

これまた娘に聞いたのですが(ホントに調べまくりやね)
ジェンヌさんには、一般的な芸能プロダクションのような、「マネージャー」はいない。
いわゆる荷物持ちとか、チケット関係のこととか、
いろんな雑用は、ファンクラブの役員の人が行っているんだとか。ボランティアで。
・・・しかし宝塚は、この大劇場だけではなく、東京でも公演するし、全国ツアーも行くのに、
ボランティアでそういうの全部お世話するって・・・・?   時間とお金が取れるの?
大劇場の共通ロビーです。
大劇場内はチケットがないと入れませんが、チケットがなくても、ショップやレストラン、博物館などで
十分に楽しめます。

なんかすごい行列ができていましたが、
これは当日券を買い求める人。   
立ち見なんだそうです。  って、消防法で立ち見はダメじゃなかったっけ??
宝塚の演目は3時間かかるのに、立ち見か…   それほどの人気なのですね。
私たちが行った日は、千秋楽の3日前。
だからこそ、当日券に行列だったのかもしれません。

私は今回、インターネットで予約しました。
2階席の中央部、前から5列目。
なかなかいい席が取れました!
開演まで時間がありますので、大劇場併設の博物館に行きます。
入場料500円。
宝塚の歴史がわかります。面白いです。
娘は自由研究で「宝塚」のレポートを書いているので、
なんかメモしていました。
劇場内には郵便局もあります。
宝塚のドレスやベルばらのイラストが入った絵葉書が買えます。切手も売っています。
ここから投函すると、「ラインダンスの消印」を押してくれるそうです。

娘は、自分あてと、私の実家(おばあちゃん)あてと、
ヅカファンのクラスメイトに絵葉書を出していました。
博物館では、この冬に上演したばかりの「ルパン三世」の衣装実物が展示されていました。
これも、ルパン三世に出てきた「マリーアントワネット」のドレス。

こういうのを見ると、作りたくなります。

「本物の羽を背負って記念撮影」できるコーナーもありました。
背負いました!
一般的な娘役が、ショーのフィナーレで背負う小さな羽です。ランドセルみたいに背負う…
トップスターの羽は15キロもあるそうです。

小物(ショーのフィナーレでメンバー全員が持っている、シャンシャンと呼ばれる小物)
も実際にトップスターが使っていたものを持たせてもらえました。
劇場内にはレストランやカフェがいくつもあります。
宝塚ホテルが経営する高級店(フルコースを出す)もありますが、私たちは学食形式のお店へ。
これで2000円程度。
デザートは、今回の演目に合わせて特別に企画された、水色のゼリーと黄色のゼリー。

さすが関西、たこやきもありました!
いよいよ開場。
ロビーはシャンデリアが下がってゴージャスです。
階段も赤じゅうたん。
娘に「男役みたいなポーズをして!」と言ったら、こんなことになりました。
ロビー天井近くには、雪組メンバーの写真がずらり。
メイクが、第2部のラテンショーなので、全体に黒っぽくなってます。
幕間には第2部のラテンショーの準備が。
なぜカタカナ????


舞台は、ものすごく楽しかったです。
第1部は日本物のお芝居ですが、日本舞踊のレベルも高く、ストーリーもよくできていて、引き込まれました。
ラテンショーもまた、全力でキラキラピカピカで、つい前のめりになってしまう。
まさに、浮世を忘れる3時間でした。

これは、はまる人がいるわけです!

劇場の座席はとても良く考えられていて、
一般的な劇場や映画館よりも、階段の角度が急です。
ですから、前後の席の段差が強く、前の席に背の高い人が座ってもストレスなく見られます。
終演後はばっちり、劇場内のアイスクリーム店へ。
名物「スミレアイス」です。
劇場を出ると、今度はファンクラブの人が「出待ち」をしていました。

私たちは来た時と逆方向に歩き、宝塚南口駅を目指します。

途中、手塚治虫記念館がありました。
「火の鳥」のブロンズ像が見えたりして、行きたかったけど、もう閉館時間でした。
また今度ね。
大きな橋を渡る途中で、宝塚音楽学校(右の建物)と大劇場が並んで見えます。

娘は宝塚を受験したい、と言い出しましたね。
   娘の実力・・・・  日本舞踊は経験あり。ただし学童クラブで習った程度。
               バイオリンの経験あり。ただし細かい音符でベソをかく程度。
               歌は何をうたっているかわかる程度。
               ダンスやバレエは習ったことがない。
無理だろう。

しかし「1次試験は面接だけだから!!   音楽学校の中に入れるから受験したい!!!」
何言ってんじゃーーー
宝塚南口駅前に、「ルマン」というサンドイッチ店があります。
ここは、タカラジェンヌさんへの楽屋見舞いの定番だそうで、
宝塚のガイドブックを見ると、必ず載っています。

混雑しているとも聞きますが、写真を見るとおいしそうなので・・・
電話で予約してしまいました。
終演後、5時にお店で引き取り。
実際にはすいていて、すぐ引き取れました。

これを4箱買い、大阪市内の旅館にて、息子と夫と合流。
男チームはきょう一日、京阪神圏のローカル線に乗りまくったそうです。
旅館でサンドイッチを食べてから、
「あべのハルカス」へ。(ネットで入場予約しておいた)
一気に60階まで登ります。
すごい夜景・・・・    とてもきれいでした。

ただし!  帰りのエレベーターは30分まちです。
翌日は海遊館へ。
その前に、隣の観覧車に乗りました。

そういえば、以前海遊館に来たときは、下の子はまだいなかったんですよね。
観覧車で、「海遊館とセット入場券」を買ったのですが、
それで正解でした。
海遊館のチケット売り場は長蛇の列。

そりゃそうですよね。暑いもん。
天王寺の動物園か、海遊館かと言ったら、海遊館に来ちゃいますね。


中も、ものすごく混んでました…
ジンベイザメさま。
ゆらーりと優雅です。

子ども用にスタンプラリーもやっていて、下の子も飽きずに全部見て回れました。
サメに触れるコーナー…
なぜか岩の隙間にぴったりおさまっているゴマアザラシ。
寝てるのかな?