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フェリーで和歌山へ渡る

 フェリーで和歌山港まで2時間。
名物のちくわを食べながら・・・でも波が高くなり、私は仰向けになったまま動けず。

和歌山港は、南海電車の和歌山港駅に直結。
和歌山港駅から和歌山市駅までは、3〜4駅。とても便利。
ただし、その電車は一時間に2本くらい。

ちょうどタイミングが良かったです。  和歌山市駅とJR和歌山駅は離れています。

高野山へ、ゼロ泊20分の旅

和歌山城そばのホテルにチェックインしたのが、午後3時頃。
和歌山城へは明日行くことにして、今日は「高野山に行ってみよう!!」と。
これが、やや無謀な旅の始まりでした。

JR和歌山駅までタクシーに乗り、3:20のJR和歌山線に乗りました。
そこから1時間ほどで、橋本駅へ。
途中、「高野口」という駅があり、昔はそこから歩いて高野山を目指したらしいのですが、
今は橋本駅からさらに電車に乗った終点「極楽橋」駅からケーブルカーが出ているので、
そちらを目指します。

ところが、橋本駅から南海高野線に乗り換えようと思ったら、
待ち時間が1時間近くあり・・・
橋本駅はけっこう大きな駅でした。 そばに「橋本高校」がある。
名物の「柿の葉寿司」を買いました。私は初めて見ます。
  
サバやサケを酢で締めてあり、押し寿司に似ていますが、ひとつずつ柿の葉でくるんであります。
さっぱりしていて、柿の葉の香りもして、とてもおいしい。
待ち時間の間に、二人で一箱食べてしまいました。

この日の夜は、和歌山市内で有名な「和歌山ラーメン」を食べたのですが、
テーブルに「早寿司」というのが積んでありました。ラーメンの他に、好きなように食べていい(別料金)。
これも柿の葉寿司に似ているのですが、もっと薄くて、くるんでいるのはビニール。
電車は、こんなのどかな風景の中を極楽橋駅まで走ります。約1時間。
登山電車のように、だんだん高いところに登っているのがよくわかる・・・
終点の極楽橋駅に着くと、けっこうすぐにケーブルカーが来ました。
目を疑うような(ほとんど直角に見える)急角度のホーム。ホームも車内も階段状です。
すれ違いポイント。
線路がアーモンド型になっています。こんな急角度でカーブしちゃうの!?

無事、すれ違えた。   
ケーブルカーが着いたのは「高野山駅」。タクシーだと2000円くらいで奥の院へ行ける。 

バスなら400円くらいで奥の院へ行けました。
高野山駅からしばらくの間、道路は「バス専用」になっており、
一般の自動車も歩行者・自転車も立ち入れません。

約20分で奥の院へ。

橋本駅から橋本高校生らしき人たちが大勢乗ってきたのですが、
(地方都市の電車は高校生に支えられている・・・と思った)
中の一人が、終点の極楽橋どころかケーブルカー、そしてこのバスまで乗っていました。
奥の院のちょっと手前、小さな商店街があるのですが、彼女はそこで降りました。
高野山には4000人ほどが住んでいるそうで、ケーブルカーを使って橋本まで通学していたのですね・・・
(とはいえ、橋本から1時間半ほどでしたから、時刻さえ合えば通学圏なのでしょう)

奥の院周辺には、信長や秀吉はじめ、歴史上の有名人のお墓がたくさんあって、
散策するのは面白そう。
と思ってバスを降りたのが午後6時。
和歌山からちょうど3時間で奥の院に着くわけです。
一応、帰りのバスの時間を調べないと・・・と時刻表を見たら、
何と、帰りの終バスは6時20分発!!

即、帰りのバスに乗り込みました。
そのバスは、私たちが奥の院へ登ってくるのに乗ったバスでした・・・

和歌山駅に戻ってくると、ちょうど9時でした。
一番お得な高野山参りのコースは、
大阪の難波駅から「特急こうや号」に乗って、高野山の中の宿坊に泊まる・・・ようです。
もっとちゃんと調べていけば良かった。

和歌山城に登る

泊まった宿は和歌山城のそばでした。 朝、和歌山城を散歩。

  こんな素晴らしいお庭が。
天守閣は遠い・・・江戸時代、みんな登ったんですか!?
ついにお城の入り口へ。見上げると、和歌山城は美しい。
お城の中はまた広くて、天守閣からは和歌山市内を眺めることが出来て・・・
全国のお城の写真が飾ってありました。川越城も新発田城もあった。

お城を出たら、いきなり暴風雨。
強風、大雨。まるで台風。私は折り畳みの傘を持っていたのですが、
吹っ飛ばされそうになりました。
傘の関節が逆に曲がり、レレレのおじさん状態に。全く役に立たない。
ふうふう言いながらホテルに戻りました。

やや鉄道ファンな帰途

南海電車の和歌山市駅から、大阪の難波駅へ。(約1時間、800円くらい)
抜かりなく、難波駅の地下で串カツを食べる。
難波駅から近鉄特急で名古屋駅へ。(約2時間、4000円くらい)
 JRは名古屋駅なのに、私鉄は新名古屋駅。同じ場所。
 もちろん、きしめんを食べる。
       名物の「ゆかり煎餅」と「ういろう」も買う。
名古屋駅からJR特急「しなの号」で、長野の塩尻駅へ。(約2時間、2000円くらい)

駅の売店でみすず飴を買う。果物のゼリーのような物。子供の時から好きでした。

塩尻からJR特急「あずさ号」で、八王子駅へ。(1時間40分ほど、2000円くらい)
と、新幹線で大阪〜東京〜多摩地区と行くより安く、都合がいい。
ただし、塩尻駅で50分間の待ち時間。真冬は寒そう。

帰宅後、数日してから、近所のお好み焼きやさんに行きました。
私たちの他にお客さんはなく。
お好み焼きやさんの奥さんと雑談していたら、この旅行の話になり。
なぜか奥さんが「和歌山市駅」のことを「市駅」と言うので( 「市駅」とは、地元の人の言い方だった)
・・・「ご出身は関西ですか?」と聞いてみたら、何と和歌山。
それも高野山の近くでした。  あらビックリ。