「阿波踊り」は、お盆の頃のニュースでちらっと見たことがあるだけでした。
東京では阿佐ヶ谷でもやっていることは知っていましたが・・・
「阿波踊り会館」では、毎晩、阿波踊りを見ることが出来ます。
阿波踊りは「連」と呼ばれるグループごとに練習を重ね、
お盆の時期の本番には、徳島市内の大通りを踊りながら歩くのですが、
特に上手な連を「有名連」と呼ぶのだそうです。
ひとつの「連」は20人から100人くらい。
この「阿波踊り会館」では、市内の「有名連」が交代で、毎晩出演しています。
私たちが見たのは「阿波扇」という連。
叔母は阿波踊りにとても詳しく、「阿波扇」という看板を見ただけで、
「扇を持って踊るところだ」と教えてくれました。
もともと阿波踊りは扇など持たないのですが、連によって少しずつ踊り方が違うのだそう。
ガイドブックを見たら、この「阿波扇」のことも書いてあって、
若い者中心に作られた連であり、扇を持って踊るところが新しい、とされていました。
よく見ると「阿波扇」のメンバーは若いどころか、小学生、幼稚園ぐらいの子供たちも多くて・・・?
それがあまりに完璧に踊るので、驚き感動しました。
徳島は、子供のうちから伝統芸能の継承に力を入れているのか・・・?
徳島の子供たちは、全員阿波踊りが踊れるのか・・・?
・・・・と叔母に聞いてみたら、
「そういうわけではない。 今の子供たちは塾や部活に忙しく、
阿波踊りの練習をする時間をとったり、地方に遠征に行くことは難しい」のだそうです。
この公演のタイトルは「おどらにゃそんそん」となっていました。
なんと、公演の後半は「阿波踊りレッスン」でした。
観客一同、舞台上へ。
女性は腕を高くあげて、くねくねと動かす。足は力強く踏み込む。
男性は腰を落とし、膝を曲げたまま踏み込む。腕は、ひじから曲げて動かす。
踊りは単純なので、「これだけ?」と見ているときは思ったけれど、
やってみると、ものすごくキツい。
腕を下ろしてはいけないのがとにかくキツい。
音楽はどんどん早くなる。この高揚感。でも腕は辛い。
男性の踊りだと足腰も厳しい・・・・
これを、本番は真夏に、着物を着て、何時間も踊り続けるなんて・・・・
食品成分表に「阿波踊りは、バスケットボールなどと同じくらいの消費カロリー。どちらも激しい運動に分類」
と書いてあったのを思い出した。
ものすごくよくわかる。踊ってみないとわからない、この激しさ。
さすが、トイレの表示も阿波踊り。
阿波踊りをするロボットが展示されていました。ものすごくリアルな動きをする。
こういう複雑な動きを、ロボットで表現するのは、とても難しいのではないのか・・・?
それなのに、ロボットの名前は脱力するほど面白い。 「オドロット」
ポストの上にも、阿波踊りの像が!!
阿波踊りと関係ないですが、徳島市内で見つけた歯医者さん。 「ア歯科」・・・
阿波踊り会館の最上階からは、「眉山ロープウェイ」が出ています。
徳島市内を一望できる山、眉山へ登れる。
ロープウェイの中から撮影。
遠くには淡路島も見えます。町の中心を吉野川が流れていて・・・
徳島は、空と海の近い、美しい町でした。
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