2 言葉の壁

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「ドイツ人は英語が上手だ」「ドイツでは英語がかなり通じる」
と、聞いていた。
ドイツでも、田舎では英語は通じないんだろうが、今回行くのはミュンヘン・ベルリン・フランクフルト。
大都市ばかりだからきっと大丈夫・・・・

私はフランス語選択だった。英語もあやしい。
でも、旅行中は不思議に言葉のテンションが上がるというか、教室の中よりも英語がよく分かるような・・・・気がする。
出発前にドイツ語の練習をしようかと、一瞬思ったが、
(夫はドイツ語選択)
夫の持っていた入門CDや、ドイツ語の本を見ていたら、めんどくさくなってしまって放棄。
結婚式の準備で忙しかったのもあって、「どうにかなるよー、旅行者に達者な言葉なんか、求められないよ」と
無理矢理、理屈を付けた。

行ってみて困った。
まるで英語が通じない。
スーツを着た、ビジネスマン風の人に話しかけても、全然ダメ。
ホテルの人でさえ、私とほぼ同レベルの英語力。
入間オケに、留学生(女子高生)が来ていたのだが、彼女は英語がぺらぺらだった。
入間市はドイツの地方都市と姉妹都市になっており、そこのアマチュアオケと交流会を開いたときも、
簡単な英語でどうにかなった。
それがドイツ人標準なんだと思っていたが、全然違うみたい。
私が出会ったドイツ人は、たまたま語学の優等生だったのだろう・・・

何人かの人に英語で話しかけてみて、その反応に、
「英語が苦手」と言うより、「見慣れぬ東洋人に困惑」という空気を感じた。
日本で、白人に英語で話しかけられて、びびるようなものだ。
落ち着いてゆっくり、短く簡単な言葉なら本当はどうにかなるのに、
「きゃあガイジン!」とあわててしまう、あの気持ち。
フランクフルトには日本人や韓国人の団体がいたけれど、ミュンヘンやベルリンではほとんど見かけなかった。
ドイツの人にとっても、東洋は遠い国らしい。
ベルリッツ語学学校の広告を見ると、「クロアチア語」とか「ギリシャ語」なんて、
東京外語大学にでも行かなくては学べないんじゃないか、と思われる国の言葉が、普通に開講されていた。
でも、韓国語や日本語の講座広告は見かけなかった。
そして、私たちは「韓国人か? 中国人か?」と聞かれたりもした。
「俺は日本語少しわかるのだ。  にいはお 」なんて言う人もいた。
ニューヨークでは、一発で私を日本人と見抜き、片言の日本語で話しかけられたことが何度もあったのだけど。

とにかく、ドイツに今度行くときは、NHK講座でもやっていくことにします。
1週間いたら、少しだけ慣れて、読めるようになった言葉や話せるようになった言葉も少しだけあります。
ドイツ語訛りの英語だったのか、英語とドイツ語がなまっていたのか分からないけど、
片言ドイツ語の夫と、ドイツ人の会話を横で聞いていて、
「話題」だけわかるようになっていました。(もちろん、「内容」はよくわかっていない)
そして、英語がとっても読みやすいような気がしていました。
ドイツ語の復習

3 ミュンヘンの名所1:ドイツ博物館へ